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【前編】バイクのチェーンとスプロケット選び方ガイド|①チェーンの種類や特徴を徹底解説!

愛車のバイクが持つパフォーマンスを最大限引き出すためには、車両に最適なチェーンとスプロケットが必要です。
正しいアイテムを選ぶことで、走行性能や燃費、耐久性が大きく向上します。前編ではまず、チェーンの基本構造と種類、選ぶ際に気をつけたいポイントについて丁寧に解説します。
続く後編ではスプロケットについて詳しく解説するので、あわせてお読みください!

 

チェーンとスプロケットの役割とは?

チェーンとスプロケットはバイクの駆動系に欠かせない重要パーツで、共にエンジンで生まれた動力を後輪に効率よく伝える役割を持っています。
チェーンはエンジン側の前方スプロケット(ドライブスプロケット)から後輪側の後方スプロケット(ドリブンスプロケット)へと力を伝達し、これによりバイクを前進させます。
また、スプロケットの歯数やチェーンのコンディションによって加速性や最高速度、燃費性能が変化するため、用途に応じた適切な選択が重要になります。


ドライブチェーンの構造

via mc.rk-japan.co.jp

バイク用のドライブチェーンは6種類か5種類の部品によって構成されています。

①ピン:プレート同士をつなぐ役割と、各リンクが屈曲する際の軸にもなる。

②ブッシュ:ピンの軸受けに当たる部品。

③外プレート・内プレート:エンジンからの出力を後輪に伝えるため、ピン同士で繋がっている。

④ローラー:前後のスプロケットと直接噛合いながら回転する部品。

⑤グリース:ピンとブッシュの摩耗を抑え、屈曲運動がスムーズになるための潤滑材。

⑥シール:ピンとブッシュの間に封入されたグリースの流出防止と、外部からの異物侵入を防ぐ。*
シールを使用しているモノをシールチェーン。使用していないモノをノンシールチェーンと呼びます。


バイク用チェーンの種類

バイク用のチェーンにはシールチェンノンシールチェーンの2種類があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。
 

シールチェーンの特徴とメリット・デメリット

シールチェーンはピンとブッシュの間にグリースを封入し、強度と耐久度が向上したチェーンです。チェーンの伸び率が低く長寿命で調整頻度も少なくすむので、現在多くの市販車で採用されています。
デメリットとしては、ノンシールチェーンよりも重量が重く、価格も6,000円台~と高価です。

シールチェーンのメリット:高強度、長寿命、メンテサイクル減
シールチェーンのデメリット:重量が重い、高価

 

ノンシールチェーンの特徴とメリット・デメリット

シールチェーン登場以前はすべてのバイクで使用していたため、標準チェーンとも呼ばれます。グリースを封入せずシールも使用しない分軽量で、フリクションロスが少ないというメリットがあるため、レース用のチェーンにも使用されます。
また、パワーが小さい小型のバイクにも使用されることが多く、価格も1,000円台~と安価に入手できます。デメリットはシールチェーンよりも伸びやすいため調整の頻度が多くなり、寿命も短くなります。

ノンシールチェーンのメリット:軽量、低フリクションロス、安価
ノンシールチェーンのデメリット:短寿命、メンテサイクル増
 


バイク用チェーンの選び方

バイク用のチェーンを選ぶ際は、事前に下記の4つのポイントを確認しましょう。
このうち一個でも合っていないと使用できない場合があります。


・チェーンのサイズとリンク数(コマ数)

・メーカー適合情報

・チェーンの使用用途と指定排気量

・ジョイントの種類

 

チェーンのサイズとリンク数(コマ数)を確認しよう

まず自分のバイクのチェーンサイズリンク数を確認しましょう。
オーナーズマニュアル、サービスマニュアル、装着しているチェーンの刻印などで確認できます。

バイクのチェーンサイズは特殊なケースを除き、下記のいずれかに該当します。
-----------------------------------------------------
415/420/428/520/525/530(50)/532/630
-----------------------------------------------------
この3桁の数字の最初の1桁は『ピンの間のピッチ』を、残りの2桁は『チェーンの幅(ローラーリンクの内幅)』をインチ表記したものです。

例えば『520』サイズは下記のサイズを表しています。
最初の“5”=5/8インチ(15.875mm)
残りの“20”=2.0/8インチ(6.35mm)

文字にすると分かりにくいですが、自分のバイクのチェーンの3桁のサイズが分かればOKです。

チェーンの長さはピン1本を1L(リンク)としたリンク数(コマ数)でカウントされ“110L”のように表記されます。

販売時も100Lや120Lなどの単位(長さ)で販売されているので、自分の車両と同じリンク数を選びます。また、同じリンク数がない場合には長めのチェーンをカットして使用します。

チェーンの長さはスプロケットの丁数(刃数)によって変わるため、車両を中古で購入した場合は純正丁数から変更されていないか注意が必要です。


 

メーカーの適合情報も必ず確認しよう!

チェーンのサイズとリンク数が合っていても、すべてのチェーンが使用できるとは限らないので注意が必要です。
チェーンサイズで表す部分の寸法は同じでも、それ以外の部分の寸法が製品ごとに若干異なるため、モノによっては車体側に干渉してしまう場合があります。
チェーンメーカーではそうしたトラブルを避けるために車種ごとの適合情報をカタログやHPで提供しているので、購入前に確認するようにしましょう。


 

チェーンの指定排気量と使用用途が合っているかを確認しよう。

チェーンには指定排気量という項目があり、これはそのチェーンに適切な車両の排気量を表したものです。指定排気量を超えたバイクへの装着は危険なので、くれぐれも注意しましょう。
また、チェーンは同じサイズでも用途に合わせ様々な製品があります。普段街乗りしかしないのに、レース向きのチェーンを選ぶのはオーバースペックですしコスパの面でもアンマッチになってしまいます。
指定排気量や使用用途はメーカーHPの商品情報や適合表で確認できるので、購入前にチェックしましょう。


 

ジョイントの種類を確認しよう

ジョイントはチェーンを結合する重要な部品です。
いくつかタイプがあり、それぞれメリットデメリットがあるので、最適なモノを選ぶようにしましょう。

・クリップ式ジョイント


プライヤーなどで簡単に取付が可能ですが、構造上強度はチェーン本体よりも劣るため、ハイパワー車や大排気量のバイクには向いていません。一般的に小型排気量向け、オフロード向けに使用されます。

【メリット】工具不要で簡単に取り付け・取り外しが可能。
【デメリット】レースなど高負荷がかかる走行や高速走行時には耐えられないため、軽負荷の車両や街乗り向け。


・セミプレスクリップ式ジョイント

ジョイントプレートをプライヤーなどでセミプレス(軽圧入)し、その上からクリップで固定する方式です。
クリップ式よりも強度が有り、専用工具が必要ないというメリットがります。

【メリット】取り付けが手軽で、クリップ式よりも強度がある。
【デメリット】カシメ式やスクリュー式ほどの強度はない。


・カシメ式ジョイント


チェーン専用のカシメ工具を使用して、プレートを圧入するタイプです。
取り付けに技術が必要ですが、正しくカシメることでチェーン本体と同等の強度を持たせることができるため、高負荷がかかるハイパワー車に向いています。

【メリット】最も強度が高く、高負荷・高速走行にも耐える安全性に優れている。
【デメリット】専用工具が必要で、取り付けには技術が求められる。


・スクリュー式ジョイント


一部のメーカーで採用されている方式です。カシメ工具ではなく、専用のナットでプレートを圧入して取り付けます。専用工具を必要としない点では、カシメ式よりも手軽ですが、安全に取り付けるには正しいトルク管理が必要です。

【メリット】工具が比較的少なくても取り付け可能で、カシメ式よりも手軽で安全性も高い。
【デメリット】専用工具は必要ないが、取り付けにはトルク管理などの技術が必要。


バイクのチェーンの交換時期や目安は?

チェーンを交換するタイミングですが下記が基準になる目安です。


▼交換の目安となる走行距離
シールチェーン:15,000km~20,000km
ノンシールチェーン:5,000km~10,000km

 

走行距離はあくまで目安になります。
下記のような症状が出ている場合は、走行距離が短くても交換することをおすすめします。
 

▼チェーンを交換したほうがよい症状
・チェーンの張りを調整するアジャスターに余裕がない→伸びすぎ
・カシメピンが緩い・ガタついている
・チェーンの一部が波打っている→固着している
・シールリングが劣化して切れている
・錆びが酷く腐食している

 


バイク用チェーンのおすすめメーカー国内3社!

続いてバイク用チェーンのおすすめメーカーをご紹介します。
チェーン選びに迷ったら、この3社の製品から選べば間違いありませんよ!


D.I.D(大同工業株式会社)

大同工業株式会社は石川県に本社を置くチェーンメーカーです。
バイク用チェーンにD.I.Dブランドを展開しており、MotoGPやモトクロスのトップライダーを数多くサポートしています。
レースで培った技術はストリート用チェーンの開発にもフィードバックされており、高耐久でレスポンシブなチェーンを販売しています。


EKチェーン(株式会社 江沼チヱン製作所)

EKチェーンブランドを展開する江沼チヱン製作所は、1974年に世界で初めてシールチェーンを開発し、チェーンの寿命に革命を起こしたパイオニアです。
また、2009年には鍛造加工プレートを採用した『ThreeD(スリード)シリーズ』を開発するなど、高い技術力に裏付けられた製品を販売しています。


RKチェーン(アールケー・ジャパン株式会社)

アールケー・ジャパン株式会社は埼玉県に本社を置くチェーンメーカーです。
数々のレースで歴史を作ってきた実績はもちろん。国内はもとより世界のオートバイ車両メーカーに 純正採用されるなど、その品質と確かなものづくりでメイドインジャパンの名声を高めています。


後編はチェーンとセットで考えたいスプロケットのイロハです。

チェーン選びはバイクの性能や快適性を左右する重要なポイントですが、その性能をフルに活かすためにはスプロケットのチョイスも重要です。
後編では、スプロケットの種類や素材の話も交え、選び方のコツを詳しく解説します。引き続き、愛車のパフォーマンスを高めるために、ぜひご覧ください!

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