2025年のモーターサイクルショーで、株式会社アライヘルメットより発表された新モデル「TX-STRADA」。
「もっと走りたくなる、もっと遠くへ行きたくなる。」をコンセプトにデュアルパーパス・オフロードモデルとして人気のTOUR-CROSSVをベースに、ストリート寄りにリスタイルしたモデルです。これにより、オフロード・アドベンチャーモデルのみでなく、ネオクラシックからストリートファイターまで、幅広い車種に合うデザインとなっています。
もちろん、TOUR-CROSSVで定評のあった高速安定性や快適性はもちろん、アライヘルメットのこだわりである「かわす性能」もしっかり踏襲しています。
今回はメーカー様より早速サンプルをお借りしたインプレをお届け致します!
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新モデル「TX-STRADA」はTOUR-CROSSVからどこが変わったのか?



【txホルダー】
ここは今回変更になった箇所です。
TOUR-CROSSVのシールドホルダーは、バイザーを装着する起点となっていることもあり、風圧に耐えれるように肉厚、かつリブが入ったデザインとなっています。
一方で、TX-STRADAのホルダーは空力特性を考慮した薄手のすっきりとしたデザインです。サイドからの風切り音を極力抑える仕様のため、余分なノイズをカットして静粛性を保ちます。

【シールド】
ここはTOUR-CROSSVと同じシールド「VAS-A MVシールド」を採用しています。
TOUR-CROSSVはアドベンチャー・マルチパーパスモデルであることより、シールドも通常のフルフェイスヘルメットより大型の形状を採用しています。
そのため広い視野を確保しやすく、快適かつ安全に走行出来ます。
また株式会社山城がリリースする、リプレイススモーク・ミラーシールドとして人気の「EXTRAシールド」も装着出来るなど、オプションアイテムの選択肢も幅広いです。

【内装】
ここもTOUR-CROSSVからの変更はありません。
ベースモデルであるTOUR-CROSSVがオフロード・アドベンチャーモデルのため、内装は抗菌・消臭・防汚性能のあるエコピュア―内装を採用しています。
また左右側頭部と後頭部には、調整パッドを取り除くことで厚みを変更出来るアジャスタブル・システム内装を装備しています。
「TX-STRADA」のカラー展開は?
単色モデル

単色モデルのカラーバリエーションに関して、「グラスブラック」「つや消し フラットブラック」「ダークネイビー」「レッド」「グラスホワイト」の5色がラインナップされています。
今回お借りしたサンプルは、「ダークネイビー」になりますが、シックで落ち着きのある色味となっています。
なお、「グラスホワイト」に関して、txホルダーが帽体と同色の仕様になっています。
グラフィックモデル

今年のMCショーでは「TX-STRADA TIRANO」というグラフィックモデルが展示されており、発売予定とのことでした。
ほかにもラパイドネオでも人気を博した「ROARS:ロアーズ」や革ジャンの老舗「KADOYA」とのコラボデザインが参考出品として展示されていたので、今後発売される可能性はあります。
「TX-STRADA」の発売予定日は?
単色モデルに関しては、「7月下旬発売予定」と案内が出ております。
グラフィックモデルに関しては、残念ながら6月現時点で具体的は日にちの案内は出ていませんでした。
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「TX-STRADA」のスペックについて
・発売日:2025年7月下旬予定
・価格:6万4900円(5万9000円税抜)
・サイズ:54(XS)、55-56(S)、57-58(M)、59-60(L)、61-62(XL)の5サイズ
・規格:SNELL、JIS
・カラー:グラスブラック、つや消し フラットブラック、ダークネイビー、レッド、グラスホワイトの5色 ※グラフィックモデルを除く
「TX-STRADA」を最速インプレ!
先にお伝えしてしまうと、被り心地やその快適性はTOUR-CROSSV譲りのため、全く問題ありません。耳の裏側あたりにスピーカーホールが設けられているため、インカムとの相性もその他フルフェイスヘルメットと変わりありません。
やはり特筆すべきはそのデザイン性の部分で、とくに街中で使用する場合、標準のシールドを付けて走行するか、あるいは外して市販のゴーグルを合わせて着用するかで悩むと思います。
そこで今回は、PLOTさんよりイタリアのゴーグルメーカー「ARIETE:アリート」で人気の「WABIシリーズ」をお借りして、スタイルの違いをレビューしたいと思います。
WABI ゴーグル クリアレンズ ブラック/オレンジ
※ARIETE:アリートはとくにオフロード競技(エンデューロ)で曇りづらいと定評のあるゴーグルメーカーです。そのルーツはイタリア軍にゴーグルを納入していた実績もあるほど。詳しくはPLOTさんの公式サイトをご参照ください。
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まずは標準で付属しているシールドのままで被ってみます。
オフロードモデル譲りということもあり、視界の広さにまず驚きます。通常のフルフェイスモデルと比較しても、とくに左右方向と足元方向への視野が広いと感じます。
口元の空間もしっかり確保されており、かつベンチレーションも多いことより息苦しさも全くありません。
頭頂部のアライロゴや各部ベンチレーションも配置されているため、実際に走行しても空気がヘルメット内部へ導入されるのを感じることが出来ます。

次にシールドを取り外してゴーグルを装着してみます。
シールド自体を取り外すのは簡単です。txホルダーをワンタッチで外して、シールドを全開状態にし、フックから外すだけです。
視界の広さはやや限定されるものの、雰囲気としてはこちらの方がマッチするように感じます。思ったより帽体がしっかりしていて厚みがあることもあり、ゴーグルのストラップはあらかじめ緩めておくと、装着しやすいです。
今回は比較的ジェットヘルメットにも合いそうなコンパクトなタイプのゴーグルをチョイスしましたが、TX-STRADA自体のシールド開口部が大きいこともあり、ワイドレンズを採用するオフロードゴーグルでもマッチすると思います。
まとめ
アライヘルメットで前回新モデルが発売されたのは「アストロGX」シリーズで2021年のことでしたので、4年越しの新作ということもあり期待が高まります。
定評のある安全性能は維持しつつ、カフェスタイルやストリートファイターといった「ストリート」「ファッション」「デザイン」の要素も取り入れた遊び心溢れるモデルとなっています。
今後発売されるであろうグラフィックモデルや、各ブランドとのコラボモデルにも期待していきましょう!
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